2026/09/24 15:13
はじめに
詩とはどんなものか。
良くは分からないのですが、見よう見まねでエッセイとともに取り組んでみました。
お楽しみ頂ければ何よりです。
一 想い出は遥かなり
二 まわり道
三 母はありがたし
四 入院の詩(うた)
蜩の詩(ひぐらしのうた)
藤本英明
一 想い出は遥かなり
ふるさと
小さな頃のこと
大人の人たちと共に
山へ行き
みんなで代わる代わるに
斜面を登りました
僕も真似をして登り
行き詰まってしまったのです
もう登れません
降りることもできません
泣きました
泣いて助けを求めたのです
遥かなる
遥かなる
遠い昔の
幼い頃のことでした
あこがれ
人類の脅威
地球の脅威を
科学者が救う
そんな映画が好きでした
科学者の格好良さに
憧れました
怪盗ルパン
名探偵明智小五郎
少年探偵団の活躍に
胸を躍らせた日々
しかし積み残していたもの
心
人を思いやる心
悪者を悪者たらしめる境遇
それゆえの
やむにやまれぬ思い
その不幸を思いやりたい
自分の心を感じて
人の心を感じて
それぞれの心を大事にできれば
それが出来るのかもしれない
その為の文学なのかもしれない
単なる物事の良し悪しだけではなく
登場人物の心を味わえれば
物語に込められた
作者の心を味わえれば
良いのではないだろうか
作者の心の中に息づいている
物語の世界
作品は輝く
ロマンに満ちて
創作は無限だ
お互いのしあわせ
姉から荷物が届きました
甥の焼いてくれたパウンドケーキ
市販のものと遜色のない四本も共に
姉には以前
縁談を世話してもらいました
婚約して
結婚式が間近となって
解消させて頂いたのです
姉一家が栄転となっており
その留守番を
引き受けていた時のことです
それでも甥は戻っておりましたので
私は長男でもあるし
いずれは戻ろうと思っていた田舎へ
戻りました
ところが仕事が見つかりません
収入も乏しく
結婚は無理でした
婚約すべきではなかった
判断が甘かったのです
婚約者と姉
その他の関係者の皆様には
申し訳ないことを致しました
お許し頂きたい
ホットケーキに垂らした
蜂蜜のようでもなく
夜空を彩る流れ星の様に
消えてしまいました
無理に結婚をして
離婚することになるよりも
いいと思っての事
恋は実らなかったけれど
君よ幸せであれ
なつかしい想い出
白銀の世界
自分から来ようとは
思っていなかったけれど
従兄が連れてきてくれました
そう
スキーです
何かにつけ
努力を怠っていたのに
この時ばかりは
努力をしました
わずかな日にちではあったけれど
レッスン書を片手に
一生懸命に練習をしました
一人で
黙々と
お陰様で
ドルフィンスキーの
シュテムクリシュチャニヤを
マスターすることができました
リフトで登り
ゲレンデの上から
滑り降りるのです
アイスバーンを削る音
立ち上る雪煙
谷側のスキーで半制動をかけながら
山側のスキーに体重を乗せる
削れるゲレンデ
ほとばしる雪煙
鮮やかなターン
広々としたゲレンデに
澄み渡る青空
心に響く
彗星の雄叫び
ありがとう皆さん
ありがとう
才能が欲しい
詩のメロディー・リズム・ハーモニー
意味は分からなくても心地よい
小説にちりばめられた比喩
当を得た言い回し
才能が溢れている
やっと少し味わえ始めた
のかも知れない
正確さだけを求め
理屈っぽくなっていた
解き放たれた鎖
大空を駆け巡れ
言葉が光る
輝くように
神の御(み)心
女性は美しい
魅力的だ
エロティックでもある
やはり生殖のためだろう
男の気を惹いてやまない
ああ悩ましき女性
麗しき女性
人生を楽しくさせてくれている女性
日の本(もと)は
天の岩戸の昔から
女ならでは夜も明けぬ国
竹ひご飛行機
良く作って遊びました
飛ぶ時も
飛ばない時もありました
ある日
翼の端から
それぞれのリブの上に
何本かの糸を張って
より翼が揚力を持つように
紙を貼った
そんな飛行機を見たのです
それを真似て作るようになってからは
必ず飛ぶようになりました
努力を怠っていた私ですが
こういうことだけは別で
飛行機の優劣を競う催しが
小学校で開かれたとき
僕の飛行機は最後まで残ったのです
立石君の飛行機は
空高くまで舞い上がり
やがて
ゆっくりと降りてくるのです
僕の飛行機は
中空を
グルグルと
旋回し続けるのです
優劣はどうだったか・・・・・
少年の胸を躍らせ
希望の迷いを越えて
憧れの未来へ導く
胸を打つ鼓動
たばしる光
それは
今も変わらない
寒霞渓
小豆島の
有名な観光スポット
寒霞渓
ロープウェイに乗って
登ってきたが
壮大な谷を覗けば
めくるめく
吸い込まれそうで
後ずさりをしてしまう
まるで屏風の様に切り立った崖
海から吹き付ける風によって
風化したものだろうか
いまにも仙人が
呪文を唱えて
飛び回り始めるのではないか
谷底から龍が
躍り出るのではないか
そんな桁外れのスケールだ
原宿追想
閑静です
都心にあっても
静かなたたずまい
今では
想像もできないでしょう
原宿、麻布、六本木
いずれも人は少なく
高級感に溢れていました
小さいけれど原宿に
四畳半のアパートを
借りていたのです
セミダブルベッドを入れると
ほとんど空きはありません
六本木でビリヤードをしたり
何を求めていたのか
芸能界への憧れも
あったのかも知れません
華やかに見える世界
でも
怖かったのです
努力をしないで
生まれたままの能力だけで
通用する筈はありませんから
ぼやけたネオンの灯り
アマンドの窓
心惹かれる女性
表参道には
店など殆どなく
ただ
海鮮酒家だけ
心に残っている
青山通りとの交差点の
とある喫茶店
高倉健さんが
訪れておられ
「・・・・・いいかしら。」
などと
なぜか
女性言葉を
使っておられた
あの高倉健さんが
と意外でした
虹色の雨
かけぬける星たち
夢はめくるめく
可能性を駆け巡る
一番肝心な
努力を
怠ってはいたけれど
それでも
キリギリスの芸術に
終わりはないのです
小春日和
日陰は少し寒いけれど
日向はポッカポカ
暖かい一日でした
久しぶりに
遠くの病院まで
バスに揺られました
住宅地に抱かれて
とても環境の良いところです
ぼうこうがんの手術をして頂き
半年に一度
経過を見て頂く
内視鏡の検査です
ほのかなる
陶酔と羞恥の狭間
天使の微笑み
ぼうこう内の映像は
とても綺麗でした
バス停までの
家々のハーモニー
夢の色どり
また訪れるまでの
手招きのささやき
想い出
病院が移転します
遠くへ
我が生まれ
子供の頃は自由に出入りし
よく遊んでいた
でも
咎められたことなど
一度もなかった
懐かしくもあり
今も利用している病院
田舎町ゆえ
過疎化の波にのまれ
合併するのだとか
それでも
バスに乗り
あるいは
歩いてでも
利用し続けることでしょう
母の懐に抱かれ
ゆりかごに揺られている様な
遥かなる追憶
ありがとう
ありがとう
冬が来た
暑かった夏
秋に入っても
収まらない
いつまでも
秋らしくならない
と思っていたら
急に冬が来た
秋はどこへ
行ったんだろう
もっと秋を
楽しみたかったなあ
でも
そうも言ってられない
もう
真冬並みの
寒さに
なるという
冬はスキーに
連れて行ってもらった
懐かしい思い出
でも
冬もいいけれど
春も待ち遠しいなあ
冬来たりなば春遠からじ
春が楽しみだなあ
もみじ
縁側に
もみじが
落ちていました
小さな小さな
葉っぱ
どこから
飛んできたんだろう
奇麗な奇麗な
赤い葉っぱ
どんな植物だろう
なんの葉っぱなんだろう
こんなに小さな葉っぱ
大きな木ではあるまい
我が家の中庭には
一株だけ
八重の山吹があります
でも
その葉っぱよりも
小さい
そして
たしか
山吹の葉は
黄色く色づくはず
これは
神様からの
贈り物に
違いない
こんなに小さくて
真っ赤な
もみじ
どこに
植えられて
いるのか
謎
謎
謎
?
新しい病院
市民病院と
もう一つの病院が
合併しました
バス停に近い方から
近づいてみます
どこに入り口があるのか
教えて頂いて
ぐるっと回ってみると
ちょうど反対側に
入り口がありました
入ってみると
並んでいる人々
番号札を渡されます
旧病院で使っていた
診療カードが
更新されるのです
それほど待ちません
採血室で
採血を済ませ
心電図検査
そして内科へ
血圧を測り
診察室へ
幾つもドアが並んでいます
ゆったりとした待合
都会にある
大きな病院と
遜色ありません
田舎町の感じでは
ないのです
診察室へ入ります
迎えてくださる
何時もの先生
血液検査
心電図
結果は
良好のようです
以前から利用している薬局も
同敷地内に移転していました
外に出てからも
暫くは
田舎町の感じがしないのです
これからも通院が楽しみです
夏の夜
暗くなったころ
とつぜん
ドーンと鳴った
どうやら花火らしい
しばらくして
また
大きな音で
ドーンと鳴る
その間は
小さな音がしていて
しばらくすると
またドーンと
大きな音がする
小さい頃見た
花火大会が
思い出される
今更見なくても
充分
楽しめそうだ
時々
大玉の花火が
炸裂している
それ以外は
それほど高くまでは
上がっていないだろう
家の中にいても
見ているような気分が
味わえる
大玉が
連発し始めた
少し間をおいて
仕掛け花火のようだ
そして中休み
もう
終焉も近い
そうすると
又
静かな夜が
戻ってくるだろう
田舎の花火大会
少年の頃
母の膝枕で
眺めていたころ
二度と戻らない
想い出
あの頃は
町も
賑やかだった
わが町は
市の中心だった
今は
見る影もない
時代の波と
いうものだろうか
その分
静かは静かだ
どうやら
花火大会も
終わっているようだ
中休みでは
なかったようだ
年々規模が
小さくなって
いるんだろう
過疎化の波には
抗えない
歯が抜けたように
家が解体されてゆく
賑やかだった頃が
夢のようだ
よく遊びに行った
裏山
町中を流れている
白砂川(しらさがわ)
グラウンドで開かれた
サーカス
運動会
だんじりを引いた
お祭り
横笛を吹いたこともある
祭りばやし
お宮さんの輪くぐりで
賑わった夜店
何でもあった
あの頃は
もう戻らない
小暑
夏の朝は
涼しくて
すがすがしいですね
日中はさすがに
暑いですけれど
何度か水を浴びるのも
いいものです
春や秋でさえ
肌寒く感じるほどですから
どちらかと言えば
寒いのが苦手な者にとっては
貴重な夏と
言えるのではないでしょうか
もくもくと
湧き上がる
入道雲
肌を焼く
日差し
つかの間の
涼を楽しむ海
生き物の
楽園たる季節の
始まりです
泡
鍋に湯立つお湯
泡ができては
忙しく動き
一つにまとまって
消えてゆく
何度も何度も繰り返す
やがてすっかり
お湯が沸いてしまう
泡は儚いんだろうか
消えたようでも
またすぐに現れる
何度も何度も
何度も何度も繰り返す
何度も何度も
結局いつもそこにあるのと変わらない
失敗しても再チャレンジ
旨く行くまで続ける
旨く行かなくても続ける
儚いようでも
それ以外にないではありませんか
げんじ蛍
夏に生まれた幼虫は
水の中で育つそうです
そして春になったら
雨の降っている日に
陸へ上がるのだそうです
やがて土の中でサナギになり
夏になると羽化するそうですが
成虫は
葉にたまった水滴を飲む
だけだそうですよ
オスは
光ながら飛び
メスを探します
お互い
光ながら
伴侶を
探すんでしょうね
そして交尾
メスは卵を産むのですが
蛍は成虫になってから
十日間ぐらいしか
生きていられないそうですよ
短いロマンス
ほとばしる情熱
ひと時の愛
生きとし生けるもの
みんな輝け
ふうせん
風船は飛んで行った
茫然と見送るばかり
手を離したんだね
何で手を離したんだい
まさか飛んでいくとは
つい油断して
手を離してしまったら
こんなことになるなんて
取り返しのつかないものなんだね
でもいいさ
いい経験になったよ
今度からは
うっかりしないよう
心を引き締めてゆくよ
ありがとう
ふうせん君
これからの人生を
実り多きものにするために
君のことを忘れない
さようなら
僕の愛しい君
君も幸せを掴んでくれたまえ
わが道
子供の頃から本が好きでした
本屋が好きで
図書室が好きでした
それにしては本を読んでいないのですが
それでも子供の頃
ベランダに置かれた籐椅子に座って
近くの貸本屋から借りてきた本を読んだ
楽しい思い出
それを大切にしたいと思っています
難しいことはできませんが
せめて
皆様方の娯楽のお供を
させて頂きたいものです
詩情豊かなお話
色々なジャンルの物語の創作・執筆
ここに活路を見出しているのです
長い闇から放たれた今
悠久の時間を凝縮した今
物語の世界を駆け巡ります
詩人になりたい
小さい頃から
科学が好きでした
しかし
科学者になろうというのではありません
星空が好きだったのです
星空のロマン
科学のロマンが好きなのです
ロシア文学を専攻されていた
大学生の先輩が
友人に
夜になると練習のために
窓辺でトランペットを吹いている
僕のことを
彼こそ詩人だと
告げられたそうです
でも僕は
自分が何をしたいのか
それが分からなかったのです
迷いに迷っていた青春時代
淵にはまって溺れた青春時代
でも今になってやっと
むしょうに
美しい
調べの豊かな言葉を授かりたい
それを切に
願っているのです
春から夏へ
ようやく暖かくなってきました
いつまでも寒気が居座っていたようで
やっと太平洋高気圧に
覆われてきたらしいのです
春本番です
風も微笑んでいるかのごとく
夏への招待状を運んできました
虫たちのイタズラも始まるようで
私たち生き物の楽園の開園です
春の足踏み
随分暖かくなってきていたのに
桜の開花の便りも
届き始めていたのに
ここにきて冬に逆戻り
なかなか暖かくなってくれない
炬燵を離れていた猫も
また炬燵に戻っているだろう
寒い地方では雪も降っているらしい
神様のいたずらでしょうか
季節の変わり目とは
こんなものでしょうか
冬の名残の
霜の深まり
新しいこと
新たな船出
そう大したことではないのだけれど
新たな取り組みに
意欲は湧き
希望の明かりは灯る
一歩
一歩
進んでいこう
焦ることはない
一口
一口
噛み締めて行こう
きっと
実りは大きいはずだ
期待に胸を膨らませ
一つき
一つき
撞く鐘のように
確かめながら
味わいながら
赤い毛玉
セーターにできた毛玉
はなれない
いつまでも
くっついたままだ
でも
どうして
はなさなきゃならないのかな
いいじゃないか
はなれないもの
はなれたくないもの
ねえ
そうじゃないですか
赤いセーターの
赤い毛玉
時のうつろい
夜の浜辺
静かな波の音
月影の淡さ
通るものもない静寂
明ける夜
潮騒
吹きすさぶ風
荒れ狂う波
陽は陰り
湧きたつ雲
希望の光
静まる波
穏やかな浜辺
海鳥の声
子供の笑い声
母親のあやす声
さざ波のしらべ
ただひたすらに時を刻む
流れゆく悠久の時
黄昏迫る夕べの浜べ
落日
静寂
眠りの詩(うた)
こぼれる夢
あふれる夢
ふくれる夢
飛び立とう
虹の彼方へ
恋ごころ
君は転校生だったね
クラスが明るくなったよ
君の机の周りには
みんなが集まっていたね
君んちは美容室だから
お店で使った後の安全剃刀を
鉛筆削り用にあげていたんだね
僕は帰り道を少し遠回りをして
わざわざ君んちの前を通ってみたんだ
でもいつも
君には会えなかった
そうしてまた
あっと言う間に
君は転校していってしまった
ほんのわずかな
ほんのわずかな想い出だけを残して
僕はときおり
君のいた家の前を通ってみるんだ
ただそれだけのことだけれど
幼なじみ
教会へお参りの時
君は前から歩いてきたね
君の着ていた薄手のワンピース
それに身体の線が綺麗に出ていたんだ
おもわずハッとさせられたよ
すっかり女らしくなって
日頃は意識していなかったけれど
そのとき初めてじゃなかったかな
女として意識したのは
僕も束の間
男になったんだ
気の利いたことが
何もできない
未熟者だけれど
阪神淡路大震災から三十年
帰省しての生活に
慣れてきた頃のことでした
朝まだ布団に入っていたとき
突然襲う揺れ
かなり強い
震度四
未だかつて
これほどの揺れを
体験したことはありません
高校を中退していたので
定時制の高校へ
行きなおさせて頂いていた
そんな時のことです
信仰行事として
団体バスで本庁へ参拝する
その責任者に
抜擢されていたのです
でも僕には
それにふさわしい人間力が
未だ備わっていませんでした
でもお役だから
何とか
こなさせて頂こうと
してはいました
でもそのためには
学校を休まなければなりません
でも責任があります
そんなときの地震でした
結局
団体参拝は中止になり
私は学校を皆勤で卒業できたのです
でもそれを
手放しでは喜べません
甚大な被害の上でのことですから
あの大地震の被害の上に授かった
皆勤ですから
ただただ神のなせる御業(みわざ)を
恐れ敬うものです
醸し出されるもの
情景描写はあまりないのだけれど
心理描写が素晴らしい
心に何も残らないのだけれど
それは
人が普通にしゃべる言葉ではないから
かもしれない
でも読んでいて心地よい
まるで詩のようです
詩で綴られた物語
才能と言えばいいのだろうか
美的な言葉
芸術的な文章
文学的な物語
何でもない日常のふれあい
恋愛模様
これらを事細かに描写してゆくのです
人とのふれあい
その大切さを
改めて思い出させてくれるのです
それが
万人の目指すところでも
あるのでしょう
何とかこれらを
習得したいものです
千羽づるによせて
映画”千羽づる”を観ました。
広島で被爆し
白血病に侵され
十二歳で亡くなった少女の物語です。
生き生きとした学生生活から描かれます。
クラス対抗のリレー競走で
禎子のクラスは最下位。
先生は
バトンリレーの拙さが原因と指摘し
猛練習を開始するのです。
そして次回。
目出度く優勝します。
しかしその直後。
禎子は
激しい疲れに襲われるのです。
そして病院での検査の結果
白血病で
長くて一年の命と
診断されます。
今の医学では
治療の方法はない
とのこと・・・・・。
病院での療養生活が始まります。
高額な療養費。
父母は
理髪店を経営している我が家を売って
規模を小さくして捻出するのです。
それでも
段々と病状の悪化してゆく禎子。
千羽づるを折りながら
療養を続けるのですが・・・・・。
これらの物語が
美しく
悲しく
綴られてゆくのです。
原爆はいけないでしょう。
でも戦争をするから
いけないのではないでしょうか。
この映画は全世界に広まってほしい
広まるべき映画だと思います。
人類は
戦争をしないようにして
平和に暮らさなければなりません。
この映画は
その一助となる
映画ではないでしょうか・・・・・。
庭の山吹
今年の夏は暑いですね
でも
今頃になって
時じくの花を咲かせて
楽しませてくれている八重の山吹
それなのに
詩を書けるほどの
言葉の豊かさがないのです
豊かな発想
豊かな調べ
豊かな味わい
本が好きなのに
あまりにも読んでいないのです
だから豊かな発想に出逢うと
とても
そのお心を
汲み取れないのです
怠けて
勉強をしなかった付けが
回ってきたのでしょう
何とか
もっと
味わいたいのです
文学を通して
感受性を培っていきたいのです
時じくの花のように
惚けてばかりでもいけないでしょうからね
二 まわり道
漠然としてではありましたが、行きたいと思っていた県立の高校の入試には落ちてしまいました。
だからといって、浪人をしてでも勉強をして、あくまでも県立高校を目指すかといえば、そんな気持ちもありませんでした。
努力をしてさえ、なかなか思うようには、いかないものでしょう。
努力をしないのでは、思うようにいかないのは当然ではありませんか。
わがままな僕は、それに気づいてはいなかったのです。
我ながら、しょうのないやつです。
このままではいけない、と思いつつ、何もしなかった若かりし頃。
しかし中卒では望むような仕事はできませんので、後年、テレビとラジオの高校講座で勉強をし、入学こそしていませんでしたが、一応、三年間の授業を受講したのです。
更にその後、高校の通信課程に入学しましたが、こちらは仕事が忙しくて両立できず、またまた中退してしまいました。
でも、卒業資格が欲しかったので、今度は定時制高校へ入学したのです。
もう壮年になっていましたので、懐かしい母校である中学校へ出向き、手続きをして頂きましたが、今度こそ卒業する決意で臨みました。
一緒に我が母校から入学したのは、男の子一人と、女の子二人の後輩たちでした。
試験にも無事受かって、面接も通り、入学した我らが商業科は一クラス七名で、久しぶりの学生生活が始まりました。
授業の内容は、中学の頃の復習の感じで、それに商業などの専門科目が加わり、パソコンもこの頃初めて使いましたが、まだフロッピーディスクが使われていた頃でした。
ベイシック言語を少し勉強したのを覚えています。
簿記の授業では電卓を使う頻度も高く、望むところだったのです。
音楽の授業が無かったのは残念でしたが、美術はあったので楽しめました。
高校を中退したときの二の舞にならないように、予習、復習は、欠かしませんでした。
ですから勉強は楽しくできました。
毎日の登校が楽しみでした。
書道部にも入って練習したものです。
学園祭には焼きそばを作ったりもしました。
先生方は、さすがに芸達者で、楽しい出し物を拝見したものです。
バザーをしていた子たちもいて、見学に来ていた母や姉たちが買ってあげたらしく、喜んでいたと言っていました。
古い校舎でしたが、それだけに、なおさら愛着があったものです。
英語の授業も中学の頃の復習になり、外国人の講師も加わって楽しく学べました。
みんなで科学センターへ行ったときは、東京にいた頃、渋谷で初めて見たとき以来のプラネタリウムを見たものです。
科学が好きなので、楽しかったのを覚えています。
また、少年自然の家へ行ったときも楽しかったものです。
飯ごう炊さんでは、あまり良く炊けなかったので、先生を始め、みんなには申し訳なかったのですが、カレーのお鍋の底の煤を洗ったりと、けっこう楽しめました。
お風呂も若者たちと一緒に入ったものです。
朝起きると、広場で旗を掲揚したのですが、たしか、入所式の挨拶をしたような覚えがあります。
初めてのグランドゴルフも楽しんだのではなかったかな?
今となっては、みんな懐かしい思い出です。
また、日頃から生徒会のみんなが一生懸命にやっているのを見るにつけ、僕も及ばずながらお手伝いをしたくなりました。
そして生徒会のメンバーに加わり、お世話をさせて頂いたものです。
何もできていなかったと思いますが・・・・・。
拙い歌ですが、この頃に詠んだ短歌がありますので、ひと息入れて頂ければと思います。
母校なる中学に来て鉄筋に
建て替えられし校舎に入る
年を経て高校入試に臨むため
お世話を頂く母校の女教師
高校の入学試験を受けるため
門を目差して歩みを進む
後輩に付き添いてきし女教師に
照れくさきゆえお礼も言えず
高校を中退してより三十年
今やり直す入学試験
隣やら後ろの席のセーラー服
どうやら母校の女子生徒らし
試験後に今の問題できたかと
期待と不安の中学生ら
晴れの日の高校入試の昼食に
サンドウィッチと牛乳をとる
高校の入学試験の面接に
何でも来いと心を決める
公園の未来都市ふう建物は
開館二日目倉敷科学センター
高原をあたかも低く飛ぶ如し
アストロビジョン全天周映画
見上げたる四季の夜空に満天の
星降る如しプラネタリウム
バスを降り坂道登る由加山の
倉敷少年自然の家は
入所式倉敷少年自然の家
生徒代表挨拶をする
初めてのグランドゴルフ強打せし
玉の意外に転がりゆかぬ
薪くべて頻りに噴き出す湯気とお湯
泡となりつつ飯ごう炊さん
カレーライス終わりタワシで鍋底を
洗えば煤の混ざり泡立つ
朝食の前に三旗の降ろされて
自然の家に別れを告げる
楽しく有意義な日々でした。

