2024/01/13 13:00

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)人の家にさへづる雀ガラス戸の外(そと)に来て鳴け病む人のために 長塚 節人家にまで来てさえずる雀よ。どうか窓のそばまで来て鳴いておくれ。病に伏している人のために・・...

2024/01/12 13:23

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)茨(ばら)の木の赤き芽をふく垣の上にちひさき虫の出でて飛ぶ見ゆ 長塚 節バラの木の生垣というのも豪華ですね。赤い芽というのですから花芽でしょうか・・・・・。虫も活動...

2024/01/11 11:49

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)生垣(いけがき)の杉の木ひくみとなり屋の庭の植木の青芽ふく見ゆ 長塚 節生垣の杉の木というのは珍しいのではないでしょうか。杉の木は大きくなるでしょうから・・・・・。...

2024/01/10 06:18

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)荒庭(あれには)に敷きたる板のかたはらにふる鉢ならび赤き花咲く 長塚 節荒れ庭だから板を敷いて足元を補っているんでしょうか・・・・・。その方へに古々しい植木鉢が並ん...

2024/01/09 12:07

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)歌人(うたびと)の竹の里人(さとびと)おとなへばやまひの床(とこ)に絵をかきてあり 長塚 節歌友をお尋ねになられたのでしょうか・・・・・。すると、ご病気にもかかわら...

2024/01/08 10:59

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)藤なみの花の紫絵にかかばこき紫にかくべかりけり 正岡子規辞書によれば、藤波とは、藤の花が風に吹かれて、波のように動く様子、とあります。なぜ、こき紫でなければいけない...

2024/01/07 19:06

気ままに気ままな一人言

拙歌を一首白梅の花のぞかせる枝々のあまたの蕾咲き次ぎてゆく 藤本楠庭

2024/01/06 16:07

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)瓶にさす藤の花ぶさ一ふさはかさねし書の上に垂れたり 正岡子規文机の上には瓶に生けられた藤の花があるんですねえ・・・・・。五月ごろでしょうか・・・・・。さすがに子規先...

2024/01/05 19:13

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)瓶にさす藤の花ふさみじかければたたみの上にとどかざりけり 正岡子規食卓でもあり、ものをお書きになる時の机でもあるのでしょう・・・そこに瓶に生けた藤の花・・・・・シャ...

2024/01/04 16:11

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)門田べに代掻くとひと日せかせかと牛𠮟る人や疲れゐるらし 西田嵐翠家のすぐそばに田んぼがあるんでしょうね。そこの代搔きは大変なんでしょう・・・・・。牛を使ってやるんで...

2024/01/03 11:24

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)にはたずみ淀める上にうち伏さり白き皐月の花ちりにけり 西田嵐翠辞書によれば、にわたずみ、とは、地上にたまって流れる雨水、のことだそうです。それが淀むものなんですね・...

2024/01/02 11:36

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)これはやや大物ならむ糸張りて強引の引き手もとに寄らず 矢野次郎釣りをなさっておられるんですね・・・・・。大物のかかって、手もとに寄ってこないほどの引きというのですか...

2024/01/01 11:20

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)前もあともみどりの渓の深くしてこの山高くわが登り来つ 矢野次郎高い山に登られたんですねえ・・・・・。そして、緑の渓は深いんですねえ・・・・・。

2023/12/31 11:46

今日の一首

拙歌を一首年始より風強く吹き一段とトンネル内の風圧強し 藤本楠庭

2023/12/30 15:19

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)大島は手もて届かん青海の三原のけむり白く凝りつつ 矢野次郎伊豆の大島は、すぐそばに見えていて、三原山の白い煙が青い海にくきやかだ・・・・・。